E5系と”はやぶさ”の命名公募について振り返る
もう9年…?!
皆様、どうも。今回はタイトルの通り、本日で運行開始してからちょうど9年目を迎えるE5系「はやぶさ」についてです。
正直、気付いた瞬間は「えっ、もう9年!?」というのが正直なところで、時の速さ的な何かを感じますね…(現状、後継となる量産車両が出てきていないことも一因かも…)
そんなE5系…というよりは「はやぶさ」に関して、今回は彼が運行開始する前の、あの印象的な事を振り返ろうかなと思います
今でこそ、東北新幹線「はやぶさ」という名前は半ば当たり前のようになってきましたが、運行開始前の2010年当時、この記念すべき東北新幹線初の時速300㎞運行列車に新しく種別名を設けましょう。という事で種別愛称を公募したのです。
(ちなみにあくまで作品全体から社内選考するよ、という事での募集だったので1位=採用というわけではありませんでした)
Wikiを確認したところおよそ15万票も集まっていたそうで…当然私も応募しました。運が良ければ景品が当たるとのことでしたので。
で、その公募の結果選ばれた「はやぶさ」は1位でも、ましてやトップ3でもなく、7位でした。
選ばれた理由として、「親しみやすさとスピード感」がある…という事だったのですが、当時の反応としては…まぁ賛否というか、否定的な意見も多かったというか。
というのも、この命名に関する公募が行われる1年くらい前(2009年)まで、「はやぶさ」は寝台特急として「東京~九州(はやぶさの場合は熊本)」を運行する”九州ブルトレ”の最後の1本として使用されていた。という事でそのイメージが当時は非常に強かったのです。あと、ちょうど同じころ開業の九州新幹線の新愛称が「さくら(こちらも元九州ブルトレの一員)*1」と決まっていたのもなおさらそのイメージを助長させたのだと思います。
かくいう私もその一人で…(苦笑) まぁ当時は学生でしたし、さらには地元を走る最後のブルートレインの名称として消えた直後の発表で、なおかつ今までとは別の東北方面への列車での採用でしたからね。「いやなんで北に行くのに”はやぶさ”なんだよ」と、いまいち納得できていなかったと記憶しています。
ちなみに1番投票数があったのは「はつかり」。
この名前は東北方面に初めて「特急列車」を運行した時に使用された由緒あるもので、2002年の「はやて」の公募時も投票数は1番多くを獲得していた名称だったのです。
ただ、改めてスピード感があるかと言われてしまうと…そうですねぇ…ないですよね…
私も当時は「はつかり」に投票してました。2002年に在来線からいなくなったとはいえ当時の私も「東北方面の特急=はつかり」のイメージが強かったので。
で、2番目に投票数があったのは…「はつね」
この名称の元は、あの「初音ミク」。
え?と思われる方も多いかもですが、この名称応募が発表された当時、E5系の塗装がミクカラーに類似しているというという事からインターネットで盛り上がったものでして…
結果2位の地位に行ったのはまぁらしいというべきか、それを上回るはつかり=東北特急のイメージの強固さを物語るというべきか…w
ちなみに3位はこれまたかつて東北の速達列車に使われ、東北新幹線開業時の名称公募には1番表が入ったこともある「みちのく」
他にも当時からいた「はやて」を引き続き使用するという表も多かった(5位)ようですね
という事で、いまでこそ、その瞬足ぶりやシンカリオンなどもあった事で「新幹線 はやぶさ」の名は定着した感がありますが、かつてはこんなこともあったんですよ。という(振り返り)記事でした。
余談:ちなみに今回は大きく触れませんが、この直後、九州新幹線に”のぞみ”に相当する「みずほ」が設定されると発表されたときはこちらもこちらで色々言われた上に、「東北新幹線で”はやぶさ”を使われたから”みずほ”になったんだ(意訳)」という声もあったり…
まぁ、私も当時、”みずほ”の命名に対してなんか色々言っていた気がするので、あまり強くいえないのですが…